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今回はさくらももこさんのエッセイ集、『ももこの世界あっちこっちめぐり』をご紹介します。
誰もが一度は見たことがある漫画・アニメ、『ちびまる子ちゃん』。
作者のさくらももこさんは、漫画以外の作品もたくさん発表しています。
私は中学生のころから大ファンで、エッセイは全部持っていますが、本作はその中でも特に好きな1冊。
さくらさんの絵や世界観が好きな方、気軽に楽しめる旅行記が読みたい方にとてもおすすめです。
ざっくり概要
さくらももこさんが、夫と(たまに父ヒロシも)ともに世界を旅する旅行記。
スペイン・イタリア編に始まり、バリ島、アメリカ西海岸、パリ・オランダ、ハワイの5編を、筆者の絵入りで収録!
感想
こんなに安心して読める旅行記というのも、そうそうないんじゃないでしょうか。
さくらさんの旅は、「ムリしない、がんばらない、好きなことをする」旅。
とにかく心身ともに楽しむ旅という感じ。
いつもテレビで観るたび”いいなあ、行ってみたいなァこういう所”と思う外国の風景がここにある。もちろん、ピザはおいしいしビールもおいしいし、ついでに取ったイカ墨のスパゲッティもおいしい。これが夢でも悔いはない。いい夢みたなァと思うだけだ。
さくらももこ『ももこの世界あっちこっちめぐり』集英社
この最後の1文にさくらさんのものの見方よく表れている感じがして、とても好きです。
アート好きも旅の各所で発揮されていて、各地で絵を買い、時計を買い、人形を買い…と本当に楽しそう。
さくらさんの独特なタッチのイラストは、こういう感性から生まれたんだなと、『ちびまる子ちゃん』の源流を覗いた気持ちになりました。
「世界旅行」というと私は無意識に身構えてしまうというか、何か学ばなきゃ、みたいな気持ちになってしまうのですが、別にそんな必要はないんだよなァ…と思わせてくれます。
どこに行くか、何をするかも大事だけど、心構えが一番大切なのかも。
のんびり旅行のお供に持っていきたい一冊です。
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