『ヒポクラテスの誓い』|中山七里

小説
蒔

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今回は中山七里さんのミステリー小説、『ヒポクラテスの誓い』をご紹介します。

このミステリーがすごい!大賞を受賞した『さよならドビュッシー』で知られる中山七里さん。
本作は、法医学教室を舞台にしたミステリーシリーズの第一作です。

様々なスペシャリストを描いてきた著者の手腕が光る!
爽快なストーリーと本格的な法医学ミステリーを同時に味わえる作品です。

ざっくりあらすじ

法医学教室に配属された、研修医の栂野真琴。
そこで師事することになったのは、唯我独尊な光崎教授と、死体好きを自認するキャシー准教授だった。

他の誰にも見抜けない遺体の真実を暴いていく光崎教授の、本当の目的とは?

感想

遺体を解剖するのは何のため?
事件捜査、医学の発展、遺族、それとも本人のため?

主人公の真琴と一緒になって悩みながら、法医学の世界をほんの少し身近に感じました。

カネやら権力やらに全く頓着しない光崎教授、オブラートに包むということを知らないキャシー先生。
お近づきになりたいとは言えないものの、小説で読んでいる分にはすこぶる痛快です。

光崎教授の不遜な言動に腹が立っても、ちょっとガマンして読み進めてみてほしい。
悔しいことに私は、結末が全然予測できませんでした。

ちなみに本作に登場するキャラクターは、著者の他の作品(『連続殺人鬼 カエル男』)でも活躍しているとのこと。
うっかりこちらから先に読んでしまいましたが、問題なく楽しめました。

2023年12月現在、発売されているヒポクラテスシリーズは計4冊。
はまれるシリーズものを探している方におすすめ!

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