蒔
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今回は夏川草介さんの小説、『本を守ろうとする猫の話』をご紹介します。
本作は、『神様のカルテ』で知られる夏川さんによる、ファンタジックな世界観の作品。
世界35カ国以上で翻訳出版されたロングセラーです。
「本ばっかり読んでないで、外で遊びなさい!」と言われたこと、ありませんか?
そんな方なら、きっと心に刺さります。
ざっくりあらすじ
幼くして両親を亡くし、古書店を営む祖父と二人暮らしの夏木林太郎。
急な祖父の死に呆然とする彼の前に現れたのは…しゃべる猫!?
猫は、本を助けるため、林太郎の力を借りたいという。
戸惑いつつも「閉じ込められた本」を助けるため、迷宮へ踏み込んでいく林太郎の旅の行方は?
感想
「うわ!これ読みたい!」と思った本が絶版だったこと、ありますか?
私は度々あります。
悲しい。新品を買えないことも悲しいし、すぐ読めないのも悲しい。何より、面白い(はずの)この本が、もうこの世に送り出されないのが、悲しい!
…ちょっと熱が入りすぎてますが、毎度このように嘆いています。
売れない本が姿を消すのは、仕方ないことなのか?
同じように嘆いたことがある人なら、この本を読んで感じるところがあるんじゃないでしょうか。
こう書くと説教臭いようですが、とても読みやすい作品です。
ファンタジーな世界観で、大人向けの童話のようにすっと読めました。
林太郎を導く猫も、可愛くなくてとてもよい。
猫は可愛いもんだと思ったら大間違い、可愛くないところがまたよいというのが私の持論です。
(異論は認めます)
本好き、猫好きにぐっとくる1冊でした。
くわしくはこちら
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